【就活】自己分析で何をみつけるか② 自分の性質と性質を説明するエピソード

 どんな仕事に就くかを考える前に、自分を振り返る話です。
 社会に出て何をしたいか、自分はどんな人間なのか、どんなことが向いているのか、それらを自己分析で見つけます。ここでいう性質とはそれらをまとめてあらわしたキーワードのようなものとお考えください。自分の性質に合わせて就活を進める、つまり性質を就活の軸とすることで、自分に合った企業を探しやすいのではないかと思います。

 簡単には定まらないですが、自分の今までの行動、性格を振り返って、何が好きで、何をするのが得意で、何をしたいかを総合的に判断して自分の性質&就活軸を見極めます。自分を例にとって見たいと思います。

自分の場合
 まず自己分析(+他己分析)によって自分を振り返ってでてきた性格の中で、強くあてはまるものを並べます。

「目立ちたがり」「褒められるのが好き」「自慢したがり」「認められるなら努力は惜しまない」「前向き」「まじめ」「皆のために頑張る」

 そしてここから自分にはどんな性質があるのかを掘り下げて考えた結果、「自身が成長すること」が軸になりました、というかしました。これはできるだけ聞こえの良いものにして、あとで長所につなげます。誰かのために役に立ちたい、ということも考えましたが、役に立って賞賛を得て何を実感したいかというと、自分はすごい、成長したという実感を得たいと思っている、と考えられたためです。わりと自分第一な人間なのですね。

完璧な自己分析は無理
 まぁ100%自分にあてはまるかというと怪しいのですが、本来人間なんて矛盾するものなので、大体の自分が見えれば良しとしました。就活の期間は限られるので、ある程度は妥協します。面接で自己PRをするときに、長所と相反する短所を持っているからと、本当に自分の長所がそれなのかで悩む人がいますが、人間YES/NOできっちり見定められないので、大まかな成分を表現できればいいと思います。もちろん違う時もありますが、私は大体こんな性質の人間ですよと、嘘ではないので自信を持って言ってよいのです。「0を1にするのはだめだが、1を100にするのは良い」というのは本当だと思います。

性質を裏付けるエピソードを作る
 さて、「自己成長する」という性質をもとに、自分の過去を振り返ってみます。その性質が今までの自分に当てはまればOKだと思います。当時は考えていなくても、振り返ってみてこういう性質をもっているからこうなったんだ、ということがあるかもしれません。

 自分の性質は、「自身が成長すること」です。昔から親や先生に褒められたり、友だちに頼られるのが好きで、その為にいろいろ努力をしてきました。周りの誰かの役に立つこと、が最初の考えでしたが、それを重ねるにつれて自分の能力が上がること自体に楽しみを覚えるようになりました。もっとも影響を受けたのは高校時代の恩師(教師ではないのですが、お世話になった方)から人間人柄が大事という話を聞いて、誰からも認めてもらえるような人間になりたいと思ったのが大きいです。そのせいか、常に自分に足りないものを考えて行動するようになりました。大学時代は特に社交性が足りないと思って、バイトや部活などで積極的に色々な人とかかわりました。

 それっぽく理由づけしたことで、なんだかそれらしい話に聞こえるようになります。私はこういう性質を持っているからこう考えて生きてきたんだ、と相手に論理的に思わせることができます。